ブレイブフロンティア 帝都図書館 異界支部

ここではグランガイアやイシュグリア、さらにはエイリムでの出来事を記録している。

アリーナ EP.8 かつての仲間

智召喚位『輝竜』になった召喚師を、一人前の召喚師と認めるセリア。そして、かつて共に戦ったある新米召喚師のことを話す。

 

やっぱりここまで来たわね。

 

分かってたわ。

あなたが智師匠位になることは。

 

正直、認めたくはないけどね…

 

でも、私は約束は果たす!

 

今までのことは水に流して、私はあなたを一人前の召喚士として認めてあげるわ!

 

…な、なによその顔は!

 

告白でもされると思ったの?

 

あんたやっぱりバカね!

 

いい?ここからの話は。あなたを私と同じ

この世界を守る召喚士として話すの。

 

だから、茶化さないでちゃんと聞いて。

 

カルから5年前の魔神アレグモス討伐隊の話は聞いてるんでしょ?

 

1人の新米召喚士のミスで

チームが全滅したあの事件のこと。

 

私があのチーム唯一の

生き残りだってこと…

 

あの子は新米ながらも

召喚士としての才能に溢れていたわ。

 

それにすごく性格も良くて、

チームのメンバーからも信頼されていた。

 

だからあの悲劇は起きたの。

 

あの子を新米として見ないで、一人前の召喚士として私たちが扱ってしまったから。

 

ちょっと考えれば分かりそうなのにね。

 

いくら才能があっても経験はそんな簡単に積めないってことくらい。

 

あれはあの子のミスじゃない。

 

あの子を見誤った私のミスよ!

 

私は同じ失敗は二度としない!

 

いくら才能があるからって、

甘やかしたりは絶対にしない!

 

むしろ、徹底的に叩き潰して

この世界の厳しさを教えてあげるの。

 

なに嬉しそうな顔をしてるの?

 

バ、バカ!

 

私はあんたに才能があるって

思ってた訳じゃないわよ!

 

あんたのバカさにあきれて厳しくしてるんだから、勘違いしないでよね!

 

でも、今のあなたの実力は

本物だって認めるわ。

 

だから、もしあなたが私を越えようと戦いを挑んでくるつもりなら覚悟しておくことね。

 

アリーナで私の前に立つ者に

私は一切の容赦をしない。

 

それが、例え大切な相手でもね…

 

 

支部長のつぶやき

やっぱり召喚士なんよな…。告白でもされると思ったの?ってことは主人公は男想定なんだな